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クラシック風に…優雅に歌謡を聴くように…身近な"ポペラ ヒーリング"イムヒョンジュ が歌う"ソウル新聞 秋の夕べ コンサート" 10月10日 世宗文化会館

「ポペラはベストセラーではないがステディセラーです。クラシックの優雅さとポピュラー音楽の現代的感覚を全て包み込んでいるので現代人に一番切実なヒーリングの役割をしてくれるのです。人類の過酷さを慰めてくれたのが音楽の本来の姿ですから。」

清らかな美声で観客たちを驚かせた12歳の少年は来年になるとデビュー20年を迎えるポペラ・テナーになった。去年CNN iリポートの世界三大ポペラ・テナー、BBCマガジンの世界五大ポペラ・テナーとして名前が挙がったイム・ヒョンジュ(30)だ。

▲ポペラ・テナー イム・ヒョンジュは「幼い時デビューしたので他の人のように初々しい10代の恋愛、情熱的な20代の恋愛を出来なかったのが千秋の恨み」といいながらも「チョ・スミ先輩のように音楽だけに身を捧げられる生き方がどれほど貴重なことか、30代になったら肌で感じられる。」と言った。  DGNcom 提供

彼は近頃 突然"演技者"で活躍中だ。

「最後の告白」という題名の音楽短編映画の中の主人公として出たのだ。

現在 撮影の大詰めを迎えている映画は来年、ローマ国際映画祭 非競争部門にも出品が確定された。音楽一筋であった彼が制作総括、出資、脚本、音楽監督、俳優として一人5役、映画に身を投じた理由が気になった。その答えもまた音楽だった。

「若くしてデビューした時は、世界的なコンサート会場で公演をして有名なオーケストラと共演することが前に進んで行ける力でした。けれど30代に入ってそんな記録は意味がなくなりました。

ポペラがポップスとオペラを繋ぐジャンルであるように、楽しむエンターテインメントが溢れている時代に、若い世代と音楽の架け橋になることが私の役割だと思います。そしてこれから発表するアルバムを映画と一緒に紹介する計画を立てました。映像に歓喜の声を上げる若い層が音楽をより身近に感じられそうですから。」

●今回の公演で新しいアルバムを先にお届け

オリジナルポペラ曲、古典聖歌を詰め込んだオリジナルアルバム第6集は今月末に発売予定だ。これを前に彼のニューアルバムを先に聞ける機会がある。

10月10日午後7時30分 世宗文化会館 大劇場で開かれる"2016 ソウル新聞 秋の夕べ コンサート"だ。

指揮者チェ・ソンヨンが率いるコリア ナショナルフィルハーモニック オーケストラと共演する今回のステージは彼の独奏会に他ならない。

カッチーニの"Ave Maria"、プッチーニのオペラ"トスカ"の"そして星は輝きて"、ミュージカル"ジキルとハイド"の"今この瞬間"など、オペラ、ミュージカル、ポップスを越え往き来する彼の声が秋の夜をロマンと夢に彩る。

「公演のプログラムを組むのに2週間会議をするくらい精魂込めた。」という彼は「中高年層の観客のためフランク・シナトラとアバメドレーも準備したので多くの方々が私の声で疲れた心を"癒し"ていただけたら」とこっそりと教えてくれた。

●「後輩ポペラ歌手たちにももっと愛を」

20数年1つの道に全力投球した彼に心残りとこれからの夢を聞いた。

「俳優のチョン・ドヨンさんがこんな話をしてくださったんです。今は"主演女優賞をいただくことより作品賞をいただきたい"と。一人が素晴らしいことより皆が一緒に素晴らしくありたいということでしょう。私もやはりこの言葉に同感です。"ポペラ=イム・ヒョンジュ"という公式をうち破り後輩ポペラ歌手達がもっと広く知られ愛されることを望みます。そのためにはプリマドンナ チョ・スミ、シン・ヨンオク先輩たちのように私も誰かのロールモデルになれるくらいに誠意ある音楽家,人となりを備えた人間として生きて行かないと。」

*一部記事を割愛しました。

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